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Last Update: 15th January 2017

45m電波望遠鏡を用いた観測の流れ

このフローチャートは45m電波望遠鏡を用いて観測を行う手順をまとめたものです。 問題なく観測が行えた場合は左側の列に沿って観測を進めていきます。 オレンジ色で書かれた部分はアシスタントが補助をすることができます. 観測所では、観測になれたユーザには、アシスタントとのやり取りの時間を短くし、最大限の成果を得ていただくため、ミラーの切り替えと受信機チューニングをご自身でやっていただくことを推奨しています。 いくつかの手順については、詳細を別途リンク先に記載しています。 三鷹キャンパスからのリモート観測に際しての特別な方法については、三鷹キャンパスの観測室に解説が用意してありますのでそちらもご覧ください。

観測前 着雪が認められるとき
天気を確認しましょう。 もしアンテナの鏡面にわずかでも着雪があるときは、観測を行うことができません。 このような時は、観測棟で待機しているアシスタントに電話し(内線4341)、観測を行わないことを伝えれば、観測棟へ行く必要はありません。
雪が降っていないとき 強風や強い雨が降っているとき
割り当てられた観測時間が来る前に観測棟へ向かいましょう。 全ての観測時間は恒星時(LST)によって区切られています。 観測所でのLSTはLST Clockで知ることができます。 また、日本時間(JST)からLSTへの変換ツールをJST-LST Table (NRO)に用意していますので、必要に応じてご利用ください。 時々、観測時間前後に他の観測が割り当てられていないことがあります。 このような場合には、補填観測や所内観測、測定などが入っていないことを観測棟2階に張ってある最新の観測スケジュールで確認した上で、 そのさらに前後の観測者と相談して時間分担して観測を行っていただいて結構です(ただし、その間はアシスタントはつきませんのでご了承ください)。 もし強風や強い雨で観測ができないと判断した場合は、観測自体を行わず、比較的悪い条件でも観測可能なバックアップ観測に譲ることができます(ただし同じLST帯に割り当てられている時間のみ)。 譲りたいと思った場合にはアシスタントにその旨をお伝えください。 バックアップ観測が実行された場合には、後程必ず観測時間が補填されます(ただし補填観測の補填はされません)。 バックアップ観測の有無はAn Assistant and Observation Scheduleページで調べられます。
45m電波望遠鏡の制御権の確保
観測時間が来たら、前の観測者から望遠鏡の制御権を引き継ぎます。 観測アカウントIDとプロジェクト名を望遠鏡観測システムCOSMOSのGUIに入力しChange Observerボタンを押して制御権を確保します。
ミラーの向きの切り替え
45m電波望遠鏡は複数の受信機を切り替えて観測することができます。 使いたい受信機へ電波を導くため、ミラーの向きの切り替えを行います。
受信機のチューニング
COSMOS GUIでその日に観測したい本天体の観測指示書を選び、TUNINGボタンを押します(FOREST、H22、H40、Z45ではこの作業は要りません)。 アシスタントにチューニングを頼みたい場合には、事前にデバイステーブルを印刷しておくと作業が早く済みます。 チューニング手順は受信機によって異なりますので、上記リンク先にある手順書をお読みください。
観測
45m電波望遠鏡を用いた観測は3つのパートに分けることができます。
  1. 本観測:
  2. ターゲット天体の観測です。
  3. ポインティング観測:
  4. ポインティング天体を観測することでアンテナの指向性をチェックし、必要があれば補正する観測です。 一般的に1~1.5時間程度でポインティング観測を行う必要があります(天気などの状態によってはもっと頻繁に行います)。
  5. 標準天体観測:
  6. 望遠鏡システム全体の日々の変動を較正するため、標準天体と呼ばれる強い電波源を観測します。 標準天体は一日一回行ってください。 ただし、観測したい輝線強度が標準天体でもさほど強くない場合(おおむね< 数 K)で2SB受信機を用いた観測の場合は、 チューニング時にサイドバンド比(IRR)を測定しておくことでこれに代えることができます。
本観測とポインティング観測(普通、H40受信機が使われます)で使う受信機が異なる場合、逐次ミラーの向きを切り替えてください。
観測中 トラブル対応
観測中はいくつかのモニターをチェックしておきます。 COSMOSのコンソールには観測指示書に沿って観測の状況が表示されます。 クイックルックモニターでは現在の観測のスペクトルを表示できます。 気象モニターや各種気象情報を使ってポインティング観測の頻度やバックアップ観測へ譲るかどうかの判断を行うとよいでしょう。 COSMOSコンソールに赤のメッセージが表示され、ガラスの割れる音とともに観測が停止してしまった場合、何らかの観測トラブルが起きた可能性があります。 まずはエラーメッセージを確認します。 アシスタントがどうすればよいかを判断しますので、指示に従ってください。 なお、初めて流した観測スクリプトで観測が停止した場合、観測スクリプトにミスがある可能性がありますので観測スクリプトも確認してください。
観測終了
観測割り当て時間が終了する前に観測を終えます。 観測のログはログモニターに観測ログとポインティングログの2種類が表示されています。 これらのログは印刷ないしはメールで送ることができますので忘れずに回収しましょう。
  • すべての観測が終わったら
  • すべての観測が終了したら、観測データをウェブからダウンロードします(データストレージを持参されるのをお忘れなく)。 ダウンロード方法はNRO計算機のページに解説があります。 このページは観測所外からのアクセスができません。 観測所に滞在中にアクセスするか、VPNアカウントによる接続が必要ですのでご注意ください。

    観測終了後には、観測の達成状況などをレポートしていただくよう事務から依頼が届きます。 このレポートにしたがって、補填時間を割り当てることになりますのでご協力をお願いいたします。

    観測所では来所されたとき同様、野辺山駅までの送迎サービスを提供しています。 ご利用になりたい方は、事務所までお越しになり、いつ利用したいかをお伝えください。