[ Japanese | English ]
来所前に 共同利用観測のページから 「来所計画書」を送信し、観測/解析アカウントを取得する必要があります。 「観測区分」では必ず「45m(OTF)」を選んでください。 「45m(OTF以外)」を選んだ場合には、OTF観測は行えません。 アカウント名(GROUP)は アルファベット1文字(通常はz) + 数字4桁 + アルファベット2文字(観測者のイニシャル) からなりますが(例:z6500hg)、数字の2桁目が「5」であればそれはOTF用アカウントです。
OTF用リダクションアカウントに関しては、 観測所側によるデータバックアップは行われません。 また、生データおよび解析アカウント配下のデータは観測後約6か月で消去されます。 生データ、およびリダクション中のデータのバックアップのため、 十分な容量の記憶メディアをご持参ください。 BEARSを用いた観測の場合、1時間あたり最大約1GBの生データが生成されます。
観測テーブルの作成には、通常の観測と同様に obstable を用います。 obstableの使用法については obstableマニュアルを参照してください。 ここではOTF観測特有の設定項目について述べます。
#以下で示すobstableおよびobspointotfの画面ダンプでは、 前節の計算例で導いたパラメータを用いています。
通常観測と同様です。 obstableマニュアルの Source Tableの項目を参照してください。 太陽系内天体の観測についてはご相談ください。

図3-1:obstableのSource Table画面。
「Line (OTF)」のパネル(図3-2)を開きます。各設定値の意味は以下のとおりです。 obstableマニュアルの Scan Table (Line) の項目もご参照ください。

図3-2:Scan Table画面。
スキャンパターン設定画面(図3-3)では以下のパラメータを指定します。 obstableマニュアルの Scan Table (Cont) などの項目も参照してください。

図3-3:Scan Pattern画面。
周波数スイッチ設定画面(図3-4)では以下のパラメータを指定します。 OTF観測における周波数スイッチは、通常観測の場合と異なり、 OFF点でのみLO周波数を振る方式で実装されています。

図3-4:Frequency Switch画面。
通常観測と同じです。 obstableマニュアルの Device Table (Line)/ Device Table (BEARS)の項目を参照してください。
BEARSを傾ける角度
は
「RX Init Angle」で指定します。
(RA,Dec) ないし (l,b) 座標系に対してポジションアングルをつけたマップを取得する場合
(スキャンパターン設定画面の"Map Position Angle"が0でない場合)には、
さらにその角度を加算する必要があります。
BEARS回転ステージの角度が可動範囲を超えないように、適宜90度単位でゲタをはかせる必要があります
(ツールMult PAで確認できます。
可動範囲は-138度〜+138度ですが、あまり回しすぎると機械的トラブルが発生する可能性が高くなるため、
なるべく0度に近いほうが望ましいです)。

図3-5:Device Table (BEARS)画面。
obstableから呼び出せるツール「Obs Point」は OTFには非対応で(すみません)、かわりにobspointotfコマンドを用います。 書式は以下のとおりです:
obspointotf [-center/-all] [-ps/-cps] [-out] [-lp] [-xr Xblc:Xtrc] [-yr Yblc:Ytrc] infile1 [infile2 ...]
観測テーブルを"Save&Send"すると、 ディレクトリ /home/GROUP/PROJECT/obstable/work/ 配下に テーブル名.start というファイルができます。 このファイル(複数指定可)をobspointotfの引数として指定すると、 スキャンの軌跡がプロットされます。 プロットウインドウは、フォーカスが当たった状態で「q」キーを押して閉じることができます。
cd /home/GROUP/PROJECT/obstable/work
obspointotf hoge.start fuga.start
BEARSの場合、デフォルトでは四隅のビームの軌跡が描かれます。 -centerオプションを指定すると中心のビームのみがプロットされ、 -allオプションを指定すると25ビームすべてプロットされます。 (当然、シングルビーム受信機の場合にはこれらのオプションは無効です。)
obspointotf -center hoge.start
obspointotf -all hoge.start
また、-psオプションをつけると白黒のPostScriptが標準出力に書かれます。 -cpsとするとカラーPostScriptになります。
obspointotf -ps hoge.start | lpr
obspointotf -cps hoge.start > hoge.ps
-out をつけるとプロット用の一時ファイル「_ObsPointOtf_tmp_file.dat」が カレントディレクトリに残ります。 また、-lp オプションをつけるとgnuplotの"with linespoints"スタイルでプロットされます (デフォルトでは"with lines"スタイル)。
-xr, -yrを使うと、プロット範囲を指定できます。
obspointotf -xr 10:5 -yr -10:-5 hoge.start

図3-6:obspointotfの実行例。
通常観測と同様、観測テーブルを「Start Observation」することで観測が始まります。
QLOOKには、Scan Tableで指定した時間 "Integration time for qlook" ごとに積分したラインプロファイルが表示されます。 QLOOKの使用法は通常のライン観測と同様です(Integration modeは使用できません)。

図3-7:QLOOK画面。