よくある質問
日々訪れる見学者の方や、年に一度行われている特別公開等で
よく寄せられる質問・疑問の一部におこたえします。
国立天文台
天文情報センターの
よくある質問もごらんください。
- 雨が降ったら水がたまりませんか
- アンテナのパネルとパネルの間に数ミリのすき間があいていて、
そこから雨水が流れるため、アンテナにはたまりません。
- 雪が降った場合はどうするのですか
- アンテナを垂直近くまで傾け、風下に向けて、雪ができるだけつかないようにします。
また、ついてしまった雪は、次の日に太陽の方向に向けてとかします。
- この望遠鏡をつくるのにはいくらかかりましたか
- 45m望遠鏡を作るのに約50億円。電波干渉計も含めると約100億円かかっており、
国民一人あたり100円くらいになります。
- この望遠鏡をつくるのに何年くらいかかったのですか
- 約5年で、1982年に完成しました。
- 雷は落ちませんか
- アンテナの先に避雷針がついているのですが、一度大きな雷が落ち、
アンテナの一部が壊れたことがあります。
- どのくらいの地震まで大丈夫ですか
- 望遠鏡はかなり大きな地震でも壊れませんが、
人間が感じないくらい弱い地震でも観測には影響が出ることがあります。
- なぜこの望遠鏡は野辺山に建設されたのですか
- 観測しているミリ波の電波は大気中の水蒸気に吸収されて弱くなるため、
標高が高く水蒸気の少ない野辺山が選ばれました。
また、まわりを山に囲まれているため、都会からの人工電波をさえぎって、
宇宙からの微弱な電波をとらえるのに適しています。
- 天文台で働くにはどうしたらいいのですか
- 大学で天文学や物理学等を学んで研究者として働く道と、
アンテナやその他の観測装置を作ったり、操作したりする専門的な技術を身につけ、技術者として働く道とがあります。
大学で天文学を学ぶにあたっては、愛知教育大学の沢先生が作成された
宇宙を学べる大学・天文学者のいる大学
が参考になります。
- 45m望遠鏡はいつ観測しているのですか
- 45m望遠鏡でのミリ波の電波の観測は、大気中の水蒸気の少ない11月頃から5月頃まで行われています。
その間は昼間も観測ができるので、一日中観測をおこなっています。
もっと長い波長(センチ波)の観測は、水蒸気の影響を受けにくいので夏期に観測することもあります。
- この望遠鏡ではどれだけ遠くの電波をキャッチすることができるのですか
- 45mでいままで観測された天体の中でもっとも遠いのは、BR1202-0725という銀河(クェーサー)で、
地球から100億光年以上離れています。
- もっと大きな電波望遠鏡はつくれないのですか
- 電波望遠鏡はパラボラ面のデコボコを観測波長に比べて十分に小さくする必要があります。
ミリ波望遠鏡の場合、受信感度のよい電波望遠鏡を作るために、
パラボラ面の凸凹を0.1ミリ以下(一枚の紙の厚さ程度)にしなければなりませんので、
大きな望遠鏡を作るのはとても難しいのです。現在の世界の技術レベルでは、
口径50m程度がミリ波電波望遠鏡の限界といえるでしょう。
- アンテナはなぜ白いのですか
- 物体は光を吸収して暖められます。
黒ければ黒いほど物体は光を吸収して暖まりやすい性質を持っています。
それに対し、白い物体は大半の光を反射し暖まりにくいのです。
電波望遠鏡の場合、アンテナが太陽光で暖められると観測にさまざまな悪い影響を与えるので、
白く塗られています。
- 45m電波望遠鏡の高さはどのくらいですか
- 一番高いところは地上からおよそ50mの高さです。また、動く部分の重さはおよそ700トンあります。
- アンテナは何種類あるのですか
- 宇宙の電波が発見されてからさまざまなアンテナが作られています。
アンテナが効率よく電波を集めるためには、観測したい電波の波長より大きな穴や凸凹を持ってはいけません。
しかし、この条件は波長が数メートルもある電波の場合は数センチ程度の穴があってもよいことを示しており、
長い波長を観測するアンテナは当天文台にあるアンテナとは形がずいぶん異なります。
ミリ波の観測にはパラボラアンテナがもっとも効率よい形と考えられ、広く一般的に使われています。
- 宇宙人と交信しているのですか
- 地球外知性体の研究方法はこの数十年間でずいぶん変わってきました。
天の川の星と星との距離がとても離れているので(数光年)、
現在は、電波望遠鏡で自然現象では説明できない信号を探す(受信する)方法がとられています。
このような研究にはとても長い観測時間と特別な受信機が必要なため、
現在、世界的にもごくわずかな天文台で行われているだけです。
なお、野辺山宇宙電波観測所では現在このような研究は行っていません。
- 電波望遠鏡とふつうの(光の)望遠鏡とはどうちがうのですか
- 光の観測では温度が非常に高いもの(数千〜数万度)つまり星などが見えますが、
電波観測では温度が低いものからの電波も受信できます。
絶対温度で数10度、摂氏マイナス200度以下の星間ガスなどです。
光や電波、赤外線やX線など、さまざまな観測データがあってはじめて、宇宙の成り立ちや進化を知ることができます。
宇宙からの電波を受けるのか光を受けるのかの違いで、
大きな鏡で焦点に集めるという望遠鏡の基本的な構造は変わりません。
- 星は電波を出さないんですか
- ほとんどの星(恒星)は電波を出していますが、弱いので、太陽以外はなかなか観測できません。
しかし、非常に若い星や年をとった星のまわりにあるガスからは、
水蒸気(H2O)や一酸化ケイ素(SiO)などが
メーザーという特殊な強い電波を出していることがあります。
2006-12-06 nro45mrt @ NRO
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