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No.136

45m鏡において22GHz帯/43GHz帯同時観測に成功!

2017年4月27日、野辺山45m電波望遠鏡において、 22GHz帯/43GHz帯の完全同時観測に成功しました。 このような2つの周波数帯の同時観測の定常化は、45m電波望遠鏡で初めてのこととなります。 45m電波望遠鏡内の下部機器室には、周波数帯域や観測モードの異なった受信機がところ狭しと並べられています。 通常は、望遠鏡からの電波を1台の受信機に限定して、反射板で導くことによって観測を行っています。 今回は、この反射板の1枚を、新たに開発された perforated plate(有孔板)型の周波数分離フィルターと置き換え、 2つの受信器で同時に受信できる準光学系を構築することで実現しました。 これにより、ひとつの天体を同じ時刻(気象条件)で2つの周波数帯で観測することが可能となり、 観測の効率が上がるだけではなく、天体の温度や密度などが詳しく推定することができるようになります。 この様な周波数分離フィルターを搭載する電波望遠鏡としては、 45m電波望遠鏡が世界最大となります。 今後、同様な周波数分離フィルターを開発することで、さらに多くの受信器を同時に用いた観測が可能となります。 ひとつの周波数帯で検出することが難しかった天体の電波信号も、別の周波数帯の信号をヒントにして、 検出する可能性が高くなります。このように、新たな観測方法の開発や、新しい天体現象の発見と解明が期待されます。

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