
野辺山将来計画
ワークショップ 2023
2023/6/1
ハイブリッド開催
2023 年度より国立天文台野辺山キャンパスを用いた、開発プロポーザルの新規受付を再開致します。
45m 望遠鏡を含む野辺山キャンパスを新規開発の場としてお使いいただくことで、電波天文開発がさらに発展し、45m 望遠鏡による国際競争力の高い効果的な観測機会の提供はもとより、要素技術の検証・実用化や開発人材の育成を通して延いては将来の電波天文学のさらなる発展に繋がる事を願い、本研究会を開催致します。
主な開催目的は下記の通りです:
- 野辺山キャンパスを利用した新規開発計画について、具体案を持ち寄っていただき広く議論する
- 現在進行中の開発計画について、進捗と今後の計画を共有していただく
- 2023 年度より開始する開発プロポーザルの新制度について制度詳細案を紹介のうえ議論し細部を詰める
ワークショップ概要
- 日付: 2023 年 6 月 1 日 (木)
- 時間: 10:00 - 16:00 (予定)
- 形態: 現地+オンライン(zoom)のハイブリッド
- 言語: 基本的には日本語 (英語話者が多くなった場合切り替える可能性があります)
- 場所(現地): 国立天文台野辺山宇宙電波観測所 展示棟 学びの部屋 (定員30名程度; 予定)
- 場所(オンライン): 登録者に URL を配布予定
- 現地、オンライン、どちらも事前登録をお願いします。
- 参加申込はこちらから : https://forms.office.com/r/Y8kb5LDuxc
タイムライン
- 2023/4/17 : first circular
- 2023/5/17 : 講演申込締切
- 2023/5/26 : 現地弁当申込締切
- 2023/5/30 : 参加申込締切
新開発プロポーザル制度について
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経緯:
- 2018年度を最後に旧開発プロポーザルは受付を停止 (制度運用の人的リソースが足りなくなったため)
- 2022年12月の Users Meeting で簡易化した制度での再開を提案・議論 (pdf)
- 2023年3月7日の JSAC にて、簡易化新制度を議論・承認 (pdf)
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制度案:
- 科学審査は行わず、技術審査のみ実施する。提案は、(1) 観測所の提示する利用可能なリソースの範囲内で実施されること、(2) 予算獲得計画・人員体制・プロジェクト終了時の現状復帰プランを含みこれらが妥当であること、の観点で野辺山宇宙電波観測所所員により審査される。
- 募集は年2回 (科研費締切前、国立天文台共同開発研究締切前) とする。
- 同一の締切で、複数の提案の要求するリソースが重複した場合、提案者間で調整を実施する。調整がまとまらなかった場合、競合する全ての提案を棄却する。
- 提案審査を通過したプロジェクトは、予算申請時にその旨記載できる。また、観測所はプロジェクトが円滑に推進できるよう、観測所リソースの範囲内で補助する。
- 野辺山キャンパス内に装置を設置する前に、Installation Review を実施し、観測所所員により審査する。
- 開発推進に必要な 45m 望遠鏡時間は観測時間を購入することとし、これも予算計画に含めていただく。
- プロジェクトは、装置の Acceptance Review を受ける権利を有し、通過した場合、装置は観測所ユーザーに公開され、以後の装置維持費は観測所が負担する。
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今後の流れ:
- 2023/6/10 頃 : 制度詳細の確定
- 2023/6/15 頃 : 2023年夏期の募集開始
- 2023/7/15 : 2023年夏期の締切
プログラム
- 講演資料の公開にご協力ください (講演に使ったファイルを世話人が回収します)
# | Time | Name | Title |
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Session 1: 進行中プロジェクトの進捗 | |||
1-1 | 10:00-10:15 | 西村淳 (NAOJ) | 開催要旨・新制度案・利用可能な観測所リソースについて Proposal Guideline for Development in Nobeyama Campus (pdf) |
1-2 | 10:15-10:30 | 西村淳 (NAOJ) | 7BEE 受信機の開発進捗 |
1-3 | 10:30-10:45 | 今井裕 (鹿児島大学) | HINOTORI プロジェクト |
1-4 | 10:45-11:00 | 中村文隆 (NAOJ) | 新Qバンド受信機eQの現状報告 |
1-5 | 11:00-11:15 | 村山洋佑 (NAOJ) | 筑波カメラ (オンライン) |
1-6 | 11:15-11:30 | 中井直正 (関西学院大学) | 新 H20 受信機 |
1-7 | 11:30-11:45 | 谷口暁星 (名古屋大学) | FMLO: 局部発振器の周波数変調によるオフ点不要の分光観測の開発と将来展望 |
1-8 | 11:45-12:00 | 谷口暁星 (名古屋大学) | MAO: 次世代大型サブミリ波望遠鏡の実現に向けたミリ波補償光学の開発 |
1-9 | 12:00-12:15 | 大西利和 (大阪公立大学) | 1.85m 望遠鏡プロジェクト |
Session 2: 新規開発計画の提案 | |||
2-1 | 13:30-13:45 | 増井翔 (NAOJ) | 次世代マルチビーム受信機に向けたマイクロ波回路の開発 |
2-2 | 13:45-14:00 | 西村淳 (NAOJ) | 最新世代 FPGA を用いたマルチビーム受信機用電波分光計の開発 |
2-3 | 14:00-14:15 | 米倉覚則 (茨城大学) | VLBI の観点から: 45m への期待と展望 |
2-4 | 14:15-14:30 | 藤沢健太 (山口大学) | 広視野望遠鏡構想 |
2-5 | 14:30-14:45 | 宇野友理 (國立中興大学) | SETI with Nobeyama (オンライン) |
14:45-15:30 | 議論 | ||
15:30-16:00 | 観測所リソースの見学 (現地・希望者) | ||
Poster | |||
P-1 | 岩上耕太朗 (名古屋大学) | ミリ波補償光学:波面計測データを用いた、NRO45m主鏡面の重力変形のモデリング | |
P-2 | 山崎康正 (大阪公立大学) | 野辺山45m鏡における広帯域フィードの検討 | |
P-3 | 石崎悠治 (筑波大学) | 野辺山 45 m電波望遠鏡100-GHz 帯MKIDカメラによる 大質量星形成領域W49A の観測データの解析 | |
P-4 | 李豪純 (筑波大学) | 野辺山45 m電波望遠鏡100-GHz帯MKIDカメラ搭載試験におけるビーム特性の評価 |
Photo
参加者は 57 人 (現地17人、オンライン40人) でした。



Contact
SOC/LOC
- 西村淳 (NAOJ), Chair (atsushi.nishimura@nao.ac.jp)
- 宮澤千栄子 (NAOJ)