研究チームは、これらのモンスター銀河のなかで、サブミリ波でもっとも明るいものが、原始銀河団の中心にいることに気づきました。そのサブミリ波のエネルギー量から推定される星形成活動の度合いは、天の川銀河の1000倍を超える猛烈さで、1年間に太陽4000個分の質量のガスが恒星に変換されている、きわめて特異なモンスター銀河であることがわかりました。そこで、この天体を SSA22-AzTEC1 と名付け、アステ望遠鏡はもちろんのこと、米国サブミリ波干渉計 SMA、すばる望遠鏡、米国超大型干渉計 VLA、スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラX線望遠鏡など、世界中の望遠鏡による観測データを用いて研究を行いました。
望遠鏡の分解能(わずかに離れた2つのものを見分ける能力)は、(観測波長)÷(望遠鏡の口径) に比例します。したがって、可視光に比べて波長が1000倍も長いサブミリ波では、常に分解能が足りないという問題がつきまといます。これは、サブミリ波望遠鏡で発見されたSSA22-AzTEC1の正確な位置を決定するのが難しいということを意味します。そこで研究チームは、米国のサブミリ波干渉計 SMA を用いてSSA22-AzTEC1の正確な位置の測定を行うことにしました。
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