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電波望遠鏡1号機で太陽電波を受信

  国立天文台・野辺山では、2011年10月4日に、4年前に野辺山に復元した日本における電波望遠鏡1号機(写真1)を用いて1.4GHzで太陽電波を受信することに成功しました。
 この電波望遠鏡は、1949年(昭和24年)に東京天文台(現、国立天文台)の三鷹構内に作られ、日本ではじめて太陽からの電波の受信に成功したもの(写真2)を当時の部品を出来るだけ用いて復元したものです。当時は、200 MHz(波長1.5 メートル)で太陽を観測していました。
 この復元した電波望遠鏡(枠組み部)に、1.4 GHz帯(波長 21cm) のスタックアンテナ(高利得の八木アンテナ32本からなる「スタック」: 写真3)と受信機を取り付けて、太陽からの電波の受信を試みました。当時は、低利得のダイポールアンテナのスタックアンテナが用いられていました。
 現在スタックアンテナは、12箇所ある望遠鏡枠組みの2つの部分にしか取り付けられていませんが、全体で高利得を実現しており太陽の受信に見事成功しました(写真4)

参考資料:
国立天文台ニュースバックナンバー2007年10月号(P7)[PDF]・2009年6月号 (P8-9)[PDF]

写真1:復元した1号機。
写真2:三鷹で活躍していた頃の1号機。ここから日本の電波天文学が始まった。
写真3:八木アンテナ32本からなるスタックアンテナ
写真4:ペンで記録された左側が空のレベルで、太陽に向けると右側に大きく動いた。