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齋藤所長、平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)を受賞!

この賞は、文部科学大臣が、我が国の科学技術分野において、顕著な功績をあげた者を対象として表彰するものです。齋藤所長は、「超高精度サブミリ波望遠鏡ALMAアンテナの開発」の業績にて、筆頭者として、水野 範和准教授(国立天文台)、井口 聖教授(国立天文台)、大島 丈治氏(三菱電機)、川口 昇氏(三菱電機)とともに受賞しました。

平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 表彰式(4月20日)にて

【齋藤所長インタビュー】

受賞おめでとうございます!まず、筆頭者として受賞を最初に聞いたときのお気持ちをお聞かせください。

ー 自分がもらっていいのか。正直とまどいました。設計者から、SEや技術者、天文台だけでなく、三菱の方々などたくさんの方が関わっていますので。

プロジェクトの計画から完成までどのくらいの年数がかかりましたか?また、そこでの役割は?

ー 2005年2月から2012年10月まで、7年ほど。スタートの頃は、アンテナのチームリードとして、設計、製作。日米欧でアンテナを作っていますので、その共通項を決定していくなど。その後、出来上がったアンテナの性能測定のチームをリードしました。

アンテナが完成したときはどんな気持ちでしたか?

ー アンテナが組み上がって、アンテナが動いたとき。関係者の笑顔がとても印象的だったのですが、私も同じ気持ちでした。

この受賞において、いちばんのポイントは?

ー ふたつ紹介します。ひとつは、このアンテナは、風が吹いていても精度よく天体を追いかけることができるということです。風の影響で起きる「ゆがみ」をリアルタイムで測定し、補正するシステムがうまく働きました。もうひとつは、アンテナのパラボラの精度です。サブミリ波を効率よく受けるために非常に精度よく作られています。通常は、気温の変化などの影響を受けてゆがんでしまうのですが、このゆがみが非常に小さいパラボラを開発することに成功しました。

このプロジェクトで苦労した点はどんなところですか?

ー 性能測定ですね。このアンテナは高い性能が要求されています。その高い性能が、実際に満たされているかどうかを測定で決める必要があるわけです。どういう測定をしたら、その高性能を実際に達成したと言えるのか。これが、チーム内でも、欧米の研究者との間でも熱い議論になり、なかなか収束しなかったのが、非常に大変でしたね。

下の動画では、「今後アルマ望遠鏡に期待すること」、「新しい研究成果が社会にどのような影響を与えるか?」「齋藤所長にとって電波天文学のいちばんの魅力は?」など、さらに踏み込んだ質問をしています。是非ご覧下さい。

動画:齋藤所長インタビュー(約7分)

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ALMA通信
齋藤所長プロフィール