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国立天文台野辺山について

国立天文台野辺山のあゆみ

1961-66
  • 太陽電波観測所の設置場所調査。
1965
  • 日本学術会議・天文研究連各委員会で宇宙電波観測所建設検討開始。
1966
  • 太陽電波観測所の設置場所を野辺山と決定。
1967
  • 天文研究連各委員会で、45m電波望遠鏡を中心とする基本計画まとまる。
1969
  • 5月、太陽電波観測所起工式。
  • 10月、同観測所開所式。
1970
  • 太陽電波観測所160GHz複合型干渉計完成。
1971-74
  • 45m電波望遠鏡具体設計、実験。用地の調査。5素子干渉計の具体案まとまる。
1975
  • 太陽電波観測所70-220MHz帯動スペクトル計完成。
1976
  • 太陽電波観測所200-600MHz帯動スペクトル計完成。
1977
  • 宇宙電波観測所用地、八ヶ岳山麓野辺山高原に完成。
  • 太陽電波観測所17GHz偏波計完成。
1978
  • 太陽電波観測所17GHz相関型干渉計完成
  • 野辺山宇宙電波観測所設置、測量ボーリング実施。アンテナ製造開始。
1979
  • 宇宙電波観測所、基幹整備工事着工、観測棟着工。45mアンテナ工場仮組。
1980
  • 45mアンテナ現地据え付け工事着工、観測棟完成、本館着工。受信機製造開始、 計算機導入開始。
1981
  • 宇宙電波観測所本館完成、45m電波望遠鏡試験観測開始。
1982
  • 45m電波望遠鏡によりOri-Aについて総バンド幅2GHzのスペクトル観測を実施。いくつかの未発見ラインを発見。
  • 3月1日、宇宙電波観測所開所式。 前日からの大雪にもかかわらず318名が参加。
  • 45m電波望遠鏡共同利用開始。
  • 10m5素子のミリ波干渉計試験観測開始。
  • 太陽電波観測所80GHz偏波計完成。
1983
  • 太陽電波観測所35GHz偏波計完成。
  • 45m電波望遠鏡で原始星(L1551)をとりまく回転ガス円盤を発見。
  • 第1回NROユーザーズミーティング開催。
  • 木曽観測所、太陽電波観測所、宇宙電波観測所の3者による第1回卓球大会を 野辺山で開催。木曽観測所が優勝。
  • 観測所職員のための宿舎16戸が完成。
1984
  • 45m電波望遠鏡で銀河中心のジェット状ローブおよびアークに沿った偏波ローブを発見。
  • 45m電波望遠鏡で新星間分子C3Oを発見。
  • 干渉計を使った開口合成法によるマッピング観測にはじめて成功。
  • 8月30日皇太子殿下ご一家が観測所を視察。
1985
  • 45m電波望遠鏡の光学系をグレゴリアン系からカセグレン系へ改造。
  • 初代観測所長の田中春夫氏が脳溢血により急逝。
1986
  • 世界初の宇宙空間VLBI実験に成功。
  • 45m電波望遠鏡で新星間分子C6Hを発見。
  • 共同利用宿舎、職員宿舎(12戸分)の増築が認められ完成、使用開始。
1987
  • 3月、野辺山宇宙電波観測所5周年記念シンポジウムを開催(130名出席)
  • 45m電波望遠鏡によって新星間分子C2S、C3S、環状C3Hを発見。
  • 45m電波望遠鏡で晩期型星からのH13CNのメーザーを発見。
  • 11月22日、野辺山での星間分子研究の中心であった鈴木博子氏が自動車事故で急逝。観測所ニュースに鈴木博子氏の特集号。
  • 12月、森本雅樹、海部宣男の両氏に、「ミリ波天文学の開拓」の業績に対して仁科記念賞が授与。
1988
  • 7月1日、東京天文台、緯度観測所、名古屋大学空電研究所 の一部が統合改編され国立大学共同利用機関「国立天文台」が発足。
  • 45m電波望遠鏡でCH2CN、プロピナール(HC2CHO)のふたつの新星間分子を発見。
  • ミリ波干渉計ではじめてCO(115GHz)の試験観測。冬からミリ波での共同利用観測開始。
  • 国際ミリ波VLBI観測で高分解能(50マイクロ秒)を実現。
  • 東大理学部の60cmサブミリ望遠鏡が建設、野辺山に設置。
1989
  • ミリ波干渉計の共同利用の外国へのオープン開始。外国から国内からの32件を上回る36件の応募あり。
  • 45m電波望遠鏡により新星間分子C2O、C4Si、H2C4、H2C3を発見。
  • 45m電波望遠鏡により渦巻銀河M51のCOによるマッピングが完成、渦巻銀河の分子ガス分布について多くの知見を獲得。
  • 故 鈴木博子氏を追悼する国際シンポジウムがハワイで開催。約100人の参加により、星間化学の各分野について活気ある議論。
  • 8月20日、海部首相がご家族とともに観測所を見学。
1990
  • 45m電波望遠鏡でオリオン座分子雲の広域観測を実施。
  • ミリ波干渉計によっておうし座領域の若い星を多数観測。原始惑星系星雲の形成過程を解明。
  • 電波へリオグラフ建設開始。
  • ミリ波干渉計の6素子目のアンテナの開発開始。
  • 8月14日、見学者が100万人を突破。100万人目の見学者に記念品を贈呈。
1991
  • 45m電波望遠鏡を使い、世界で初めて太陽の巨大プロミネンス(紅炎)の電波写真の撮影に成功。
  • 45m電波望遠鏡用4素子マルチビーム受信機完成。試験観測開始。
  • 職員宿舎(16戸分)の増築が認められ完成。
1992
  • 6月、電波へリオグラフのルーチン観測開始。
  • 7月、電波へリオグラフ、X線、Hα線の観測によってフレア発生のモデルを検証。
  • 45m電波望遠鏡により系外銀河NGC4258で高速H2Oメーザー源を発見。
  • 45m電波望遠鏡で新星間分子HC3NH+を発見。
  • Tタウリ型星GG Tauに原始惑星系ガス円盤を発見。
1993
  • 電波へリオグラフと「ようこう」軟X線望遠鏡との同時観測で太陽コロナの擾乱とプロミネンス上昇の関係を解明。
  • 45m電波望遠鏡で新星間分子MgNCを発見。
  • ミリ波干渉計により、世界ではじめて単一の若い星(DM Tau)のまわりの原始惑星系円盤を発見。
  • ミリ波干渉計の6素子目のアンテナ完成。
1994
  • 電波へリオグラフ2周波化のための改修開始。
  • 系外銀河NGC4258に巨大なブラックホールを発見。
  • 6素子によるミリ波干渉計の試験開始。
1995
  • 10月末、電波へリオグラフ17GHzと34GHzとの2周波同時観測開始。
1996
  • 電波へリオグラフによって、一部が爆発的に輝く枝分かれしたフレアの姿をとらえた。
  • ミリ波干渉計を使った観測で宇宙初期の原始銀河を発見。
1997
  • VSOP衛星のロケット打ち上げに成功。衛星は「はるか」と命名。
  • ミリ波干渉計を使った観測で惑星形成の母体となる円盤のできる様子をとらえた。
1998
  • 45m電波望遠鏡にBEARSが搭載され、 試験運用開始。
  • LMSA計画準備室が発足。
  • 8月1日、見学者が200万人を突破。200万人目の見学者に記念品を贈呈。
1999
  • ASTE望遠鏡が野辺山に建設され、 試験観測開始。
2001
  • 日米欧の3機関によりALMA計画が合意。
2002
  • 野辺山宇宙電波観測所が20周年を迎え記念式典を挙行。
  • ASTE望遠鏡をチリのアタカマ高地パンパ・ラ・ボラに移設。試験観測開始。
2004
  • 大学共同利用機関法人自然科学研究機構「国立天文台」へ改組。
2005
  • ASTE望遠鏡「共同観測研究プログラム」開始。
2007
  • ミリ波干渉計共同利用観測終了。
2010
  • 45m電波望遠鏡、新分光計SAM45を含む新観測システムの共同利用運用を開始。
2011
  • 45m電波望遠鏡、新マルチビーム受信機FORESTを搭載し、試験観測を開始。
  • 4ミリ波干渉計F号機によるSPARTプロジェクト開始。
2012
  • ASTE望遠鏡、チリ観測所へ移管される。
  • 9月、野辺山宇宙電波観測所30周年を迎え記念式典を挙行。
  • 12月、野辺山宇宙電波観測所30周年記念国際シンポジウムを箱根にて開催。
2013
  • 10月17日、見学者が300万人を突破。300万人目の見学者へ記念品を贈呈。
2016
  • 新マルチビーム受信機FORESTの共同利用運用を開始。
  • 旧干渉計棟を改装した「自然科学研究機構野辺山展示室」が4D2Uシアターを備え夏季限定にて仮オープン。
2017
  • 「自然科学研究機構野辺山展示室」が本格オープン。
  • 6月、45m電波望遠鏡がIEEEマイルストーンに認定され、授与式を挙行。
2019
  • 南牧村と相互協力協定を締結。
  • 10月、本館及び共同利用宿舎を閉鎖。
2020
  • 3月、電波ヘリオグラフ運用終了。
  • 新7ビーム受信機(後の7BEE)の開発を開始。
2021
  • 3月、ミリ波干渉計F号機による「SPARTプロジェクト」終了。
  • 45m電波望遠鏡、新受信機eQを搭載。
2022
  • 2月、野辺山宇宙電波観測所40周年式典(オンライン)。
  • 3月、45m電波望遠鏡、共同利用観測終了。
  • 3月、「自然科学研究機構野辺山展示室」を終了し、野辺山宇宙電波観測所展示室へ。
  • 9月、45m電波望遠鏡、有料望遠鏡時間開始。
  • 45m電波望遠鏡、新受信機7BEEを搭載し、試験観測を開始。