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国立天文台野辺山について

研究系職員の紹介

西村淳(Atsushi Nishimura)

大阪府立大学理学部卒業、大阪府立大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。
野辺山宇宙電波観測所特任研究員、名古屋大学研究員、大阪府立大学研究員、
東京大学特任助教を経て、2021年より国立天文台特任准教授、2024年より現職
専門は、電波望遠鏡の開発 (特にソフトウェアと電波分光計) と、それを使った星間ガスの探査 (特に大質量星形成)。
研究者情報 (researchmap), twitter: @nishimuraatsush

野辺山でどんな研究をしていますか?

以前、特任研究員として所属していたときは、4ビーム受信機 FOREST の開発と、FOREST を使った銀河系の円盤部に対する星間ガス探査を進めてきました。 今は、7ビーム受信機 (名前はまだない) の開発を進めています。7ビーム受信機が完成したら、星間ガスを探査できる範囲が格段に広がります。 これまではあまり調べる事ができていなかった、銀河系の円盤から離れた部分を新たに探査することで、 縦方向を含めた銀河系のガスの流れの全貌を解明することに興味があります。

天文学を選んだきっかけは?いつごろ?

観測天文学の最大の醍醐味は、自分で作った装置で、誰も見たことのない宇宙を観測する事にあります。 この面白さを教えてくれたのは、大学で宇宙物理学研究室に配属されて出会った小川英夫師匠です。 ちなみに、宇宙物理学研究室に決まったのは偶然でした。

やりがいを感じるときは?

新たな装置が完成して、初めて観測データが出てきた時の感情は、他には変え難く、癖になります。 特に、苦労した装置、みんなで協力した装置ほど、現場の連帯感が高まり、お祭りのようになります。 自身の貢献が良く見えて、それが評価される事を喜ぶ性格で、風通しの良い小型のプロジェクトが好きです。

次世代へのメッセージ

人生楽しんだもん勝ちです。でも、自分が何を楽しめるかは、案外、自分では分からない物なので、まずは、なんでも取り組んでみるのが良いと思います。

趣味

学部生の頃は吹奏楽部でホルンを吹いてました。一人の時はたまにサイクリングします。フルマラソンを 1 度だけ完走した事があります。 最近は子供達と遊んでもらうのが楽しいです。

座右の銘

- 人生楽しんだもん勝ち
- 前回よりも一歩だけ進む