研究系職員の紹介
立松健一(Ken'ichi Tatematsu)
京都大学理学部卒業。 京都大学大学院修士課程、名古屋大学大学院博士課程修了。理学博士。
野辺山宇宙電波観測所研究員、テキサス大学研究員、茨城大学助手、
国立天文台助教授などを経て、2007年より国立天文台教授。
ハッブル宇宙望遠鏡 の10倍の視力を持つ国際電波望遠鏡プロジェクト「アルマ」に従事した後、 古巣の野辺山に戻る。
2017年7月~2024年9月、観測所長をつとめた。
twitter: @kentatematsu
野辺山でどんな研究をしていますか?
オリオン座における星の誕生の様子などを研究しています。 星の誕生の場である宇宙に漂う雲「分子雲」の化学的成分を調べることにより、 もうすぐ星が生まれそうな場所の同定が可能になりつつあります。 安定な雲が、どのように不安定になり、星形成がスタートするのかを研究してい ます。 また、分子雲の環境の違いによって、そこから誕生する星・惑星系の性質がどの ように決まるかを研究しています。
天文学を選んだきっかけは?いつごろ?
小学校3,4年のころ、1年間、月の満ち欠けを記録するなど、小さいころから天 文は好きでした。 高校1年の時に天文部に入り、その夏に天文学者になることを決意しました(笑)。
やりがいを感じるときは?
論文を書いて、それが印刷されたのを見るとき。関係する望遠鏡から、 いい科学成果が出たとき。困難な仕事を、完成させたとき。
次世代へのメッセージ
人間が人間たるゆえんは知的好奇心です。知的好奇心を大切に育んでください。
趣味
自分が20歳台の時に趣味だったいろいろなことを懐かしむこと(?)
座右の銘
継続は力なり