特別公開日
特別公開2015
※今年の公開日は終了しました。ありがとうございました。
★更新情報★
※このページは、随時更新しています。
★開催日★
2015年8月22日(土) 9:30〜16:00 (入場は15:30まで)
★特別公開2015テーマ★
『宇宙に生命の根源を求めて』
★特別講演会★
「宇宙に生命を探す」
広島大学・学長室・特任教授
1951年広島県東広島市生まれ。京都大学理学部、京都大学理学博士、
京都大学理学部助手、国立天文台助教授、教授を経て
2006年から2012年3月 まで国立天文台長。4月より現職。
専門は理論天文学。僧侶でもある。
著書に「太陽系外の惑星に生命を探せ」、「シミュレーション物理学」、「かなたから のひかり」、「宇宙の地図」など。
1995年の太陽系外の惑星の発見を契機に、今や千を超える惑星の存在が明らかになった。それらの多くは木星や土星の様な巨大なガス惑星が殆どであるが、地球型の惑星もいくつか見つかっている。地球のように水が液体で存在するハビタブルな惑星の存在確認が急がれるが、その先には生命の存在確認が目標とされている。宇宙に生命を探るチャレンジを示したい。
「宇宙の生体物質 2 -やはり、宇宙と生命は繋がっている-」
国立天文台 天文データセンター長
京都大学理学部卒。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。富山大学助手、国立天文台電波研究系助手を経て 、98 年より現職。2011年度より天文データセンター長。 宇宙と生命の間にどのような関連があるのかという意識を持ち,これまでの星間化学研究の発展として宇宙における物質進化に関する世界中の電波望遠鏡を用い星間分子の化学を解明するためのALMAなどを用いた観測的研究を進めている。これまでに発見した星間分子は17種類にのぼる。最近では宇宙と生命の起源との関連も追っている。また,世界中の天文データベースや計算資源を研究に活用するためのヴァーチャル天文台構築の中心的役割・国際窓口を果たしている。
「生命はどうやって発生したのか」は人類の根源的問いの一つと言えます。「私達は宇宙で孤独な存在なのか、あるいは、他惑星に仲間がいるのか?」 このように、「宇宙における生命の起源・進化・分布・未来の研究」を目的とする学際的な分野をアストロバイオロジーと言います。
2年前の特別公開の時にアストロバイオロジーをテーマとする講演を行いました。その後のこの分野の発展は著しく、野辺山45m電波望遠鏡により、生命の素材となる物質を複数の天体で見出すといった成果が生まれています。こうやって宇宙でできた物質が彗星などによって初期の惑星に持ち込まれ、その後の複雑な過程を経て生命の発生に繋がったのでしょう。太陽系外惑星も1900個以上も見つかっており、地球型惑星も複数見つかっていますので、他の惑星にも生命が存在する可能性は十分あると思われます。
本講演では、昨年新聞発表した野辺山45m望遠鏡によるアミノ酸前駆体の観測結果を詳しく、かつ、易しく解説し、また、系外惑星における生命兆候(バイオマーカー)の話題も含めて、天文学から生命を理解しようとする活動の最先端の話題をご紹介します。
★講演会配信サイトのご案内★
【お詫び】予定していました配信は、諸事情により中止となりました。申し訳ございませんが、ご理解のほど、お願い申し上げます。