特別公開日2021オンライン
オンラインイベント 8月28日(土) ライブ配信:10:00~
国立天文台野辺山ホームページよりアクセス。 ライブ配信と録画配信にてお好きなコンテンツをご覧いただけます。 ライブ配信のプログラムは「ライブ配信 タイムテーブル」をご覧ください。(ライブ配信についても、後日ご覧頂くことができます。)

ライブ配信 チャンネル1 午前の部
10:00~10:30 オープニング
10:00~11:30 特別講演 講師:南谷哲宏氏
11:30~12:00 野辺山レポート
★オンライン特別講演会★ チリ現地から!
『観測装置を作る、直す、ぶん回す-電波天文学の場合ー』 講師:南谷哲宏(みなみだに てつひろ)チリ観測所長 8月28日(土) 10:30~
天文学の分野においては、新たな観測装置を作って宇宙を観測することで、宇宙の謎を解き明かしてきました。 このような観測を支えている、観測装置の開発(作る)、保守(直す?)、運用(ぶん回す??)を、これまで携わってきた、 野辺山45m電波望遠鏡などの電波天文分野の観測装置を例に紹介します。
大阪府出身。名古屋大学大学院博士課程修了、博士(理学)。 現在、国立天文台准教授、チリ観測所長。総合研究大学院大学の教員も兼ねている。 北海道大学、東京大学を経て、野辺山宇宙電波観測所では、受信機の開発と45m電波望遠鏡の運用を牽引し、 「観測効率10倍」の実現に貢献した。2019年からは、南米チリでアルマ望遠鏡やアステ望遠鏡の運用に携わっている。> https://sites.google.com/site/tetsuhirominamidani/jp-top
ライブ配信 チャンネル1 午後の部
13:00~13:30 ALMA講演会 講師:松田有一氏
13:30~14:00 野辺山レポート 45m観測室から
14:00~14:30 質問コーナー
14:30~15:00 ALMA講演会 講師:Yu-Ting Wu氏
15:00~15:30 エンディング
★ALMA講演会★
南米チリにあるALMAプロジェクトで活躍している研究者が最先端の研究についてお話します。
講演1 「いろいろな波長で眺める100億光年先の宇宙」 
講師:松田 有一
1990年代にはハッブル宇宙望遠鏡や地上大型光学望遠鏡が登場し、100億光年先の宇宙まで見通せるようになってきました。その中で野辺山の電波望遠鏡は1996年に128億年先の赤ちゃん銀河のまだ星になっていない低温ガスの観測に成功して世界を驚かせました。そして21世紀になると、すばる望遠鏡やアルマ望遠鏡、他にも様々な宇宙望遠鏡が活躍するようになり、100億光年先の宇宙はより身近なものになりました。本講演では初期の宇宙で銀河やブラックホールがどのように生まれてきたのかをいろいろな波長で調べた最新成果を紹介します。
野辺山45m電波望遠鏡、ハワイのすばる望遠鏡、チリのアルマ望遠鏡をはじめ、地上、宇宙問わず世界第一線級の大望遠鏡群を活用して、100億年以上前の宇宙を観測して、銀河やブラックホール誕生の謎に迫ろうとしている。
★野辺山レポート★ 
45m望遠鏡観測室から望遠鏡の操作などをレポートします
★質問コーナー★
事前にみなさまから寄せられた質問に3人の天文学者が答えます。 どんな質問、解答が飛び出すかお楽しみに! *ライブ配信中には質問できませんのでご注意ください。
★ALMA講演会★
南米チリにあるALMAプロジェクトで活躍している研究者が最先端の研究についてお話します。
講演2 「天空のふしぎ - 近傍銀河 -」 *英語による講演を逐次通訳します
講師:Yu-Ting Wu
1845年、ウィリアム・パーソンズは6フィート望遠鏡を使ってM51と呼ばれる銀河を観測し、その渦巻き構造を初めて明らかにしました。現在では、より性能の高い望遠鏡によって銀河の形や組成、運動の詳細を調べることができるようになりました。本講演では、リング構造や棒状構造を持つ銀河などさまざまな種類の銀河を紹介するとともに、野辺山レガシー観測プログラムの1つであるCO Multi-line Imaging of Nearby Galaxies (COMING)の最新成果を紹介します。
台湾国立清華大学で博士号(物理学)を取得後、中央研究院天文及天文物理研究所で研究員として勤務。現在は国立天文台アルマプロジェクト研究員。理論シミュレーションと電波観測から、銀河の形成と進化の研究を推進する。台湾出身。