銀河系は1〜2千億の星でできた大円盤です。そこには太陽系とよく似た惑星系がたくさん存在します。では、地球と似た惑星は幾つあるのでしょうか。その数を、銀河構造、星形成、そして惑星形成の最新の研究から得られた知識を動員して推定してみましょう。
地球型の惑星には生命が芽生え、いずれ文明をもつと考えたとき、文明相互の交信は可能なのでしょうか。銀河中心では、星の密度が太陽近くの100万倍もあり、星と星の距離が光の速度で1週間と近いので、交信が可能です。しかし、たいていの地域では、星同士の距離が遠すぎて、交信はできません。
そこで銀河系の「地方」に住む私たちは、「銀河図書館」を構築することによって、文明を伝達しあい、共有することを考えましょう。他の文明も同じような思考をたどるとすれば、銀河系をおおう図書館網が発達します。そうすれば地球の素晴らしい文化を永遠に銀河系に遺すこともできます。
ただし、図書館を利用し、銀河系文明に参加するには、千年の間ハイテクと文明を維持しなければなりません。それには地球、そして太陽系文明のあり方を良く考えなければなりません。